高卒と大卒はなにが違うのか?

もしあなたが高卒で大卒との差を埋めたいと考えているなら、まず最初に高卒と大卒の違いを知らなければなりません。なぜなら、違いというものを知らなければ努力のしようがないからです。ここではまず、高卒と大卒の一般的な能力の違いについて説明していきます。

高卒と大卒の違い

高卒と大卒では能力的になにが違うのでしょうか? 両者のもっとも大きな違いは 言語能力 です。 ここでいう言語能力とは、人間の言葉や本に書かれている 文字情報にたいする理解力、そして物事を順序だてて説明できる 論理力 です。それらの文字情報にたいする理解力と論理力が大卒は高卒より高いのです。もちろん、高卒でも言語能力が高い人はいます。しかし、一般的にみて高卒より大卒のほうが言語能力が高い人が多くなるのです。

勉強すると言語理解力が高まる

なぜかといえば、大卒の人たちは高卒の人たちより余分に勉強しなければならないからです。 基本的に大学に入るためには、まず受験に合格しなければなりません。受験に合格するためには、高校時代からそれなりの勉強が必要になります。 日本における受験勉強とは、単語や問題を解く方法を記憶することが中心となります。教科書や参考書に書かれている文字情報を記憶することで、自分の頭の中にさまざまな知識が蓄えられていきます。たくさんの文字や言葉の意味を知ることが、理解力を高めることに繋がるのです。

実に単純な話です。

予備知識がないと日本語でも理解できない

考えてみてください、なんの知識もない人が法律や科学の専門書を読んで意味がわかると思いますか? あらかじめ法律や科学の知識をもっていないと、なにがどういう意味なのかほとんどわからないはずです。弁護士や科学者に言葉で説明されても、同じくほとんど理解できないでしょう。多くの日本人は「自分は日本人だから、日本語ならなんでも理解できる」と考えています。 ですが、それは間違いです。 同じ日本語でも少し専門的になれば、予備知識というものがないと理解はできないのです。 だからこそ勉強をする必要がでてくるのです。また、勉強をすることは文字情報を記憶する訓練にもなります。頭の中の知識を増やせば増やすほど、新しく知識を覚えることが容易になるからです。「人間の頭はパソコンのハードディスクのようなもので、なにかを記憶すればするほど容量がなくなっていく」と考える人もいるかもしれません。ところが現実は真逆で、頭の中の知識を増やせば増やすほど、記憶力の容量は増えていくのです。

大卒の論理力

大卒の人たちは、まず受験のために勉強して大学に入り、大学に入ったらレポートなどの提出でまた勉強しなければなりません。在学中はそれらを習慣としてこなさなければならないため、大卒の人たちは高卒の人たちより、言語能力を高める訓練を積むことになります。 とくに大学の勉強は得た知識を整理し、文章にすることが求められます。そのため、物事を順序だてて説明する論理力も鍛えられるのです。

仕事と言語能力

言語能力を高めていると、社会にでてから上司や先輩の指示を理解しやすくなります。指示が理解できるということは、ミスのない正確な仕事をすることに繋がります。論理力があれば、仕事の報告も正しく行うことができます。報告が正しくできると、言葉による行き違いが減ります。これはつまり、上司や先輩が指導する労力を省けることを意味します。くわえて、文字情報を記憶する訓練もできていますから、仕事に関するさまざまな知識を覚えていきやすくなるのです。

このような理由で、知識のインプットが多い弁護士や医者などの専門職、電気・機械・設計・プログラムなどのエンジニアについては、訓練のできている大卒のほうが組織としては採用しやすいのです。

学歴の差を埋める第一歩は言語能力を高めること

では、高卒だと大卒には勝てないのか? といえば、まったくそんなことはありません。 ここまで述べた内容は、あくまで一般論だからです。 ここまで読んだあなたならもうわかると思いますが、ようは言語能力を高めればいいのです。 言語能力を高め、知識にたいする理解力と論理力が手に入れば学歴のハンデはなくなると考えていいでしょう。

あとは手に入れた能力をどう活用するかだけです。

ですからまずは言語能力、知識にたいする理解力と論理力を高めることがスタートラインだと考えてください。