物事に集中できる環境を作る

誰の邪魔もなく物事に集中できる環境というのはとても重要です。

私が実家を出たのが23歳のときでしたが、今考えると、これが私の人生における最初の分岐点だったと思います。

いざ一人暮らしを始めてみると、自分のやりたいことが自分のペースで好きなだけできることに感動を覚えました。また、物事に集中できる環境というのが、いかに大切かを思い知りました。

人というのは一旦集中しはじめると、集中力が切れるまでその流れを止めてはいけません。一度集中したあと、途中でなんらかの邪魔が入ってしまうと、もとの集中力を取り戻すまでに時間がかかるのです。場合によっては、もとの集中力に戻れないことさえあります。


それだけではありません、集中しているとき、毎回なんらかの邪魔が入ってくる状況が続くと、集中力が持続しないクセがついてしまうのです。集中力の持続時間が短い人は、新しい能力を獲得することができません。

あなたが求める能力が高ければ高いほど、それを獲得するために長時間の集中力が必要になるのです。

集中力が持続する環境作り

そして集中力が持続できるもっともよい環境とは、一人になることです。

記事「親元から離れるべき理由」でも少し触れましたが、親元から離れたほうがよいと私が考える最大の理由がこれです。

親元にいると親の生活リズムに合わせないといけません。普通の家庭だと食事の時間には声がかかりますし、家事や買い物など手伝うよう頼まれることもあります。集中力が途切れる要因が、一人のときよりたくさんあることがわかるでしょう。

自分の部屋が確保できたら、次は部屋の中の環境です。以下に、これまで私が試してみて、集中力を高めるために効果があったことを記載してみます。

 部屋を片付ける
 机の上に余計なものを置かない
 部屋を暗くしてスタンドライトを使用する
 物音をシャットアウトする

一つ一つ説明していきます。

部屋を片付ける

基本的なことですが、自分の部屋はいつも片付けてきれいにしておきましょう。人間というのは、無意識に視界に入るものはすべて見ています。

部屋がちらかった状態だと、視界に余計な情報が入ってしまい、集中力を阻害する要因となります。視界に入る情報が少ないほど、目の前のことに集中できるようになります。

机の上に余計なものを置かない

これも部屋を片付けるのと同じ理由です。机の上に必要ないものを置いて、不要な情報が視界に入らないようにします。机の上には必要なものだけを置きましょう。

何かの作業をするのであれば、右手で使うものは右側、左手で使うものは左側に置くようにして、必要なときにサッと取れるようにしておくことも、集中力を途切れさせないテクニックの一つです。

部屋を暗くしてスタンドライトを使用する

試験勉強や資格の勉強など、何かの勉強をするときに、思いのほか効果があるのがこの方法です。

部屋に遮光カーテンをつけ、昼間でも外の光が入らないようにします。机の上には必要なものだけを置き、手元だけをスタンドライトで照らすようにします。こうすると、周囲の余計な情報を全てシャットアウトし、目の前の作業に集中することができます。

私も初めて試したときは、「ここまで集中力が違ってくるのか!?」と驚きました。手元だけしか見えないためか、集中状態に入るまでの時間も短くなります。

物音をシャットアウトする

周囲を暗くすると、聴覚など別の感覚が鋭くなることもあり、外からの物音が気になって集中できないことがあります。

そういったときは、耳栓やノイズキャンセリングヘッドホンがおすすめです。耳栓は耳に着用感があって、人によっては合わないこともあるかもしれません。そういう人はノイズキャンセリングヘッドホンがいいでしょう。

私が試したものでは、BOSEのノイズキャンセリングヘッドホンの遮音性能がダントツで良かったです。1~2世代前のものでも十分な遮音性能があるので、人より音が気になるという人は中古でもいいので購入することをおすすめします。

あと、蛇足になりますが、人によって視覚が強い人と聴覚が強い人に分かれるようです。

視覚が強い人は、周囲の視覚情報をシャットアウトすることで集中力の向上が見込めます。聴覚が強い人は、物音を聞こえなくすることでより集中することができるようになります。

もちろん、視覚と聴覚の両方に対策をしておくとさらに効果が高まります。

まず、自分が視覚と聴覚どちらが強いのか(気になるのか)を意識してみるといいでしょう。自分が強い方の感覚に対策をしておけば、集中力をより効果的に高めることができるようになります。