ここでは、高卒でも比較的なりやすい、電気・機械系のエンジニアになって、
年収500万を突破する方法について解説します。
これまでの日本において、高卒で年収500万といえば、新卒でよほどいい会社に入らないと無理だといわれてきました。たしかに、これまでの日本ではそれ以外では起業するくらいしか方法がなかったといってもいいでしょう。ところが、ここ10年ほど前から、日本の転職市場の様子が変わってきています。そのあたりの事情をちゃんと押さえ、スキルアップしながら転職すれば、年収500万を達成することはさほど難しくなくなってきています。
ただ、最初に言っておきたいことがあります。
それは、やはり努力は必要だということです。
私が社会にでて感じたことの一つに、みんな「学校卒業時の能力でずっとやっていこうとしている」ということがあります。終身雇用・年功序列の時代はそれでよかったでしょう。
しかし、今後は年齢に応じた能力を身につけていかないと、収入を上げていくことはできません。逆に、20代で努力する習慣を身につけた人は、歳をとるほど収入を上げていけるようになるでしょう。
高卒が20代後半で年収500万を達成するモデルケース
2.最低でも数年は修行期間と考え、真面目に働きながら読書や資格取得に専念する
3.資格が1つ2つ取れた時点で、技術系の職に変えてもらうか転職を考える
4.電気工事士や設備メンテナンスなど、技術系の仕事で数年間経験を積む
5.技術系の経験が5年以上積めたら、外資系企業に転職する
簡単にいうとこんな感じです。この方法は文系でも使えます。(私も高校まで文系でした)
ここ10年ちょっと前から、日本に外資系企業の進出が目立ってきました。外資系企業は日本企業に比べて給与水準が高いところが多いので、年収500万くらいなら割と簡単に達成できるでしょう。ただし、外資系企業では即戦力を求められるので、何年か経験を積んでから転職することをおすすめします。高卒だと18歳で社会にでますから、25~28歳くらいまでじっくり経験を積んでから転職するのがいいと思います。
ここで、私のこれまでの経験にもとづいた、エンジニアの年収方程式を書いておきます。
エンジニアの年収 = 経験年数 × 資格
これ、結構信憑性ある方程式だと自負しています。もちろん、資格は自分の経験に関係する資格を取らないといけません。外資系企業のいいところは、日本企業より資格の優先度が高いということです。1級系の国家資格を持っていると、日本企業でもそれなりに評価されますが、給与にはさほど影響しません。ところが、外資系企業だと保有している資格のレベルや数に応じて、転職時の給与に確実に上乗せがあるのです。これは知っておいて損はないでしょう。
外資系企業でとく私がおすすめするのは、やはり米国の企業です。私の知人に外資系エージェントがいます。彼の話でも、やはり米国企業が金払いは一番いいと言っていました。米国の企業は経験や資格、学歴に価値を認めてお金を払う習慣があるのです。これが日本の企業だと、経験や資格より学歴で基本給が決められてしまいます。どんなに経験や資格があっても、高卒だと30歳でせいぜい350万スタートが関の山でしょう。そこから年収500万を達成するまでに一体何年かかるのでしょうか? 今の日本企業の給与体系だと、恐らく10年以上はかかると思って間違いないでしょう。そんなことだから、格差が固定され不幸な人が増えてしまうのです。
ちなみに、私が勤める外資系企業では、新卒の基本給が27万ほどあるので、初年度から年収400万は超えてきます。(残業代含む)私の同期に、自動車の専門学校卒(2年)、カーディーラーで自動車整備士経験5年の26歳の若者がいます。彼の基本給も27万でした。技術系の経験があれば、学歴が高卒20半ばの人でもやはり同じ基本給です。専門卒、高卒で中途採用の彼らの話を聞くと、ほとんどが前職で手取り13~15万という有様でした。今の会社に転職しただけで、毎月の手取りが一気に10万上がったと彼らは喜んでいます。
外資系企業への不安
さて、ここまで収入を上げたければ外資系企業がいいと言ってきました。こういうと、必ずでてくる定番の質問があります。それについても書いてみましょう。
外資系企業はすぐにクビを切られるって本当?
外人と二人だけで仕事することはある?
英語は少しずつ慣れればいい
外資系で働くとなると、ほぼ100%でてくるのが「英語ができない」という言葉です。正直、私だって入社時には全然できませんでした。現時点でもカタコト英語くらいです。心配しなくても何年も仕事をしていれば嫌でも慣れます。今はGoogle翻訳もありますから、メールのやり取りは問題なくできるでしょう。
それに、日本にある外資系企業のお客さんは、ほとんど日本企業や日本人です。ですから、英語で会話しないといけない状況もさほど多くありません。マネージャー(課長)以上になると、本社や上司(外人)とのやりとりがあるので、それなりの英語力は求められます。若いうちは英語力より業務能力を高めることのほうが重要視されます。
外資系企業でも日本では簡単にクビ切りはできません
これも英語と同じで、ほぼ100%近い確率で質問される内容です。いかに外資系企業といえども、日本にある以上、自国のように好き勝手に社員のクビを切ることはできません。日本の法律の影響を受けるからです。
とくに、エンジニアに関しては、思っている以上に切られにくいです。なぜなら、エンジニアは育てるのに何年もの時間がかかるからです。仮に自社のエンジニアを切ったとしたら、切られたエンジニアは高確率で競合他社に行ってしまいます。そうなると、自社の機密情報漏洩のリスクもあるので、よほどのことがない限り切られることはないと考えてよいでしょう。実際、米国エンジニアの話を聞いても、エンジニアが少ないから、危険なルール無視などをしない限り切られることはないと言っていました。
外人と2人だけで仕事をすることはたまにあります
これが不安だという人も結構いますね。でも心配ありません。外人といっても同じ会社の仲間ですから、言葉が通じなくてもなんとかなります。私はGoogle翻訳で自分の言いたいことを翻訳しては、彼らに話かけていました。相手が話すと全然聞き取れないのですが、それも少しずつ耳が慣れてきます。言葉がわからなくても、気持ちは通じますから、フレンドリーに接しておけば大丈夫です。
結局は飛び込んだもの勝ちです
ここまでポイントだけ駆け足で説明してみましたが、いかがだったでしょうか? 外資系企業と聞けば不安もあるでしょうが、飛び込んでみればなんとかなるものです。むしろ、これからの時代は外国人とやりとりすることが今まで以上に増えてくると思うので、若いうちから外国を意識した働き方をしておくと将来的に有利になるでしょう。
「何年もかかるのかぁ」と思った人もいるかもしれません。ネットで調べてみると、2019年の日本人の平均年収は409万円(全年齢)ですから、20代後半で500万だと十分高い年収だと思います。エンジニアの仕事は経験年数がものをいうので、どうしても時間がかかります。その反面、給与の上下が緩やかで生活は安定するという特徴があります。「今のところ、とくにやりたいことはないけど、人並みの生活がしたい」と考えている人には、私はエンジニアになる道をおすすめしています。
今回の内容は、まだざっくりとしていますが、さらに具体的な内容も書いていきたいと考えています。もしあなたの興味がわいたら他の記事も読んでみて下さい。