サラリーマン根性に染まれば終わる時代

あなたは「サラリーマン根性」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

恐らく、ほとんどの人は聞いたことがあるかと思います。若いころの私は、いまひとつこの言葉の意味がわからなかったのですが、流石に20年以上もサラリーマンをしていると、この言葉の意味がわかってくるようになりました。

サラリーマン根性とはなにか?

そもそもサラリーマン根性とは何でしょうか? 私は以下のような性質だと考えています。

 言われたことだけをすればいいと考えている
 時間が経てば給料がもらえると考えている
 会社の看板や役職を自分の実力と考えている
 勤めている会社の中のことしか考えない
 会社のルールをプライベートに持ち込んでいる
誰もがいくつかは思い当たる節があるのではないでしょうか? これらを一言でいえば「会社に依存している」ということです。会社に依存しても定年まで保証される時代なら、このような考え方でもやっていけたでしょう。しかし、そのような時代はとっくの昔に終わっているのです。
今後、このような考え方をしている人は、状況がますます悪くなっていくのは間違いありません。なぜなら、サラリーマン根性に染まった人ほど、会社を放り出されたとき、何もできないからです。

言われたことだけをすればいいと考えている

会社では、基本的に仕事は上司や顧客から与えられることがほとんどです。そのため、言われたことだけをすればいいと考えている人は少なくありません。言われたことだけするならまだマシで、言われないと何もしようとしない人もいます。そのような受け身な人は、これからの時代、ますます状況が厳しくなっていくでしょう。

受け身になるということは、自分で物事を考えて動けないということです。それはすなわち、常に誰かに頼っていないと生きられないことと同じです。そのような人は、いつも他人から足下を見られ、つけ込まれることになります。どんなに悩み苦しんでも、常に他人に主導権があるため、その苦しみから逃れることもできなくなるのです。もし、その相手が勤めている会社だとしたら、リストラされれば一貫の終わりでしょう。もう元の待遇には2度と戻れなくなります。

時間が経てば給料がもらえると考えている

日本の歴史ある企業では、いまだ多くの人がこのような考え方をしています。1時間程度で終わる仕事をダラダラと何時間も引き延ばし、残業代を稼ぐのです。古い体質の会社では、そのようなやり方を強制しているところすらあります。残業時間の多さで評価されるような会社です。しかし、そんなやり方には絶対に従ってはいけないと私は思います。

目先の小銭や評価欲しさに仕事をダラダラと続ける、それを5年、10年続けるとどうなるでしょうか。ただ年を取っただけの生産性の低い人間になってしまうのです。これからの時代、そのような人は間違いなくリストラ対象になるでしょう。そして、リストラされた先に待っているのは、環境の悪い低賃金の仕事だけなのです。

会社の看板や役職が自分の実力だと考えている

今でも日本の大企業には、このような人が結構な割合で存在します。そのような人は、しばしば部下や下請け業者さんなどに大きな顔をします。会社の看板や役職が自分の実力だと勘違いしているのです。自分の勤めている会社の中だけ、自分の部署だけ、といった狭い世界でのみで通用する力など、もはや何の役にも立ちません。これからの時代に重要なのは、”自分に何ができるか” なのです。

そもそも、会社の看板という虎の威を借りないと仕事ができないというのは、本人に能力がない証拠です。終身雇用が完全に崩壊した昨今、そのような勘違いをした人は、一度会社から離れると、誰からも相手にされなくなります。まともな人脈もできていないので、転職しても起業しても上手くはいかないでしょう。

勤めている会社の中のことしか考えない

長年同じ会社に勤めていると、視野が狭くなるというのは本当です。視野が狭いと、考えられる事柄の範囲が極端に狭い範囲に絞られてしまいます。これだけ世界中の情報が身近になっている現代、自分の会社の中のことしか知らないというのは相当なリスクになります。

たとえるなら、海で泳いでいるとき、自分の周囲数メートルしか見ていないようなものです。自分の周囲ばかりしか見ていない状態だと、ずっと向こうから大津波が来ていることにも気づきません。当然、大津波に飲まれて大損害を被るか、最悪は死ぬことになります。今、ビジネスの世界にも、それと同じことが起こっているのです。

個人も世界に目を向けなければならない時代になったのです。すでに他国の政治や国際情勢が、日本の一企業に大きな影響を与える時代になっているのです。ソクラテスの言葉に「無知は罪なり」という一説がありますが、これからの時代は「世間知らずは罪」になる時代なのです。

会社のルールをプライベートに持ち込んでいる

これも中高年世代によく見られる現象です。会社のルールをそのまま家庭に持ち込んで、家族に嫌われるような人がいます。友人関係に持ち込む人もいますが、そういう人にはまず友達がいません。

本来、会社のルールと自分のプライベートは関係がありません。それをプライベートの人間関係に持ち込めば、相手が嫌がるのは当たり前なのです。そこがわからないというのは、相手の立場になって考える想像力が欠落しているということです。共感力が大きな力を持つ今の時代、そのような人は何をやっても成功することはないでしょう。

サラリーマン化した人の価値はなくなる時代

さて、ここまでサラリーマン根性とは何かについて書いてみました。私より上の世代というのは、9割以上の人がこれらの内容が3つは当てはまるでしょう。彼らの時代は、「みんなと一緒」にしなければならないという価値観が強い時代でした。その結果、みんながみんな同じような考え方、行動パターンになってしまい、似たような人ばかりになってしまったのです

そして今、サラリーマン化した人は、すでに供給過剰となっています。需要に対して供給が過剰になれば、価値が下がるのは当然でしょう。実際、多くの日本企業でも45歳以上がリストラされたり、50歳以上の給料が下げられたりしています。それはつまり、彼らに以前のような価値がないと判断されているということなのです。この傾向は今後ますます強くなっていきます。だからこそ、私たちは自分の価値を高める努力をしなければならないのです。
少し表現を変えるなら、「前時代的サラリーマン根性に染まるな!」といったところでしょうか。時代が変わった今、前時代の価値観を引きずる人は、まともな社会生活すら送れなくなっていくでしょう。私たちは古い価値観を取捨選択し、新しい時代に適応していかなければならないのです。