私は以前、べつの記事で「低年収から抜け出せない最大の原因は地元での就職にこだわること」と書きました。
東京や大阪などの都市部、または大規模な工業地帯が地元の人ならいいのですが、その他の地方都市や、田園風景が広がるような田舎が地元の人は絶対に外に目を向けたほうがいいでしょう。
もちろん、家業があったり農業や漁業の一次産業に従事する人はべつです。その他、自分が満足できるだけの収入が稼げるのであれば問題はありません。
しかし、地元の企業に就職しても低賃金の仕事しかない場合、もっと収入を上げたいといった場合は、働く地域を変えたほうがいいと思います。
40代でも手取り13~15万の人も
私の地元は、西日本にある人口50万人ほどの地方都市です。
50万人といえば、そこそこの人口を誇っていますが、商業が中心のため、賃金の安い仕事しかないのが実情です。
私は10年ほど前から、年に2回、地元の友達と集まって飲み会をします。
人数としては大体15~20人くらいで、年齢も30~50代と様々です。私は彼ら全員の収入を知っていますが、ほぼ全員といっていいほど、毎月の手取りが15万以下なのです。
そして、全員が全員、後悔の言葉を口にするのです。「俺も20代で県外に出ておけばよかった」と。
後悔していないのは、実家に財産や家業がある人、自分で起業した人くらいで、残りの人で40代以上の人はまず後悔しています。
若いころは、誰しもそこまで先のことを考えていません。同じような毎日が続くような錯覚さえ持っています。なんとかなるだろうと考えていたのです。
強い動機がないと現状から抜け出すのは難しい
私がそこから抜け出せたのは、家庭環境が悪かったこと、実家に財産がなかったこと、そして自分の子供たちに貧乏させたくないという気持ちが強かったことです。
私が実家を飛び出したのは、23歳のときでした。そのとき、私は結婚していませんでしたが、それまでの自分と同じ生活を、いづれ生まれてくるだろう子供たちにさせたくなかったのです。
私の場合、そこが行動するための一番強い動機になりました。
私も最初の2社は、地元の企業で働いていました。しかし、1社目も2社目も勤め続けることで収入が上がる期待が持てなかったのです。当時の転職市場は、今よりも閉鎖的でした。
ただでさえ、閉鎖的な地域ですから、1社目を1年半、2社目を11ヶ月で辞めた人間など取ってくれる企業はありません。
20~30社ほど書類や面接で落とされた後、ひとまず就職は諦め、私は半年ほど土建屋のバイトで食いつないでいました。
バイトで働きながら色々と考えているうち、「このまま地元にいてもまともな職には就けそうにない。ジリ貧になるだろう」、そう考えた私は、県外に出ることを決意したのです。
地元から抜け出せない人の共通点
地元にどとまって後悔している人には、以下の3つの共通点があります。
未来のことを考えていない
行動する勇気がない
家族ができたときのことを考える
それ以外にも、男性には強い動機となるものがあります。それは家族を持つということです。
日本人は根が真面目な人が多いのでしょう。私はこれまで、結婚することで、人が変わったように真面目に働くようになった男たちを何人も見てきました。
結婚したときはそうでもなかったのに、子供が生まれるとわかってから急に真面目に働くようになった人もいました。男にとって、家族を持つということは行動を変えるための強い動機になりうるのです。
今、あなたに好きな女性がいるのであれば、あるいは彼女がいなくてもいづれ誰かと結婚したいと考えているのであれば、自分が家庭を持ったときのことを強くイメージしてみて下さい。
そのとき、お金がないとどうなるのか考えてみるのです。家族を持てば嫌でもお金が必要になります。自分の収入で家族を養うのが厳しいと思うなら、収入を上げるためにはどうすればいいのか考えるようになるはずです。
それが行動する原動力になるのです。
ネット起業や副業をするという選択
それでも外に出る行動力が起きないという人、外に出られないという事情のある人は、ネットを使った起業や副業を考えてみましょう。
20年前と違い、今はFacebookにTwitter、Instagram、LINEなどのSNS、AmazonやYOUTUBEなどのプラットフォームも充実しています。
それらを使った起業やお金の稼ぎ方の情報も、ネットで検索すればいくらでも出てきます。ネットを活用すれば、月に数万円を稼ぐくらいなら今や誰にでもできるのです。
物を売るにしても、情報を売るにしても、その他のサービスを売るにしても、今の時代にネットは欠かせないツールとなっています。
それらを早いうちから学んでおくことは、これからの時代に絶対に損はありません。元手もかからず、自分のペースでできることも多いので、まずはやってみることをオススメします。