どん底を経験した人ほど大成功する理由

古今東西どん底から這い上がった人、一度どん底まで落ちて復活した人は大成功しやすいといわれています。なぜでしょうか?

世の中に溢れている成功者の本を読み、その理由を解説している人がたまにいますが、どれも表現に具体性がなく、意味がわからないものばかりです。振り子の振れ幅が大きいほど戻りも大きいとか、まったく意味がわかりません。

私はそういう解説をみると、「この人もよくわかってないんだろうな」と思います。

これまで、ビジネス書や自己啓発書の筆者は高学歴の人たちが中心でした。彼らはどん底というものを自分で経験していないため、そこから這い上がることがどのような意味を持つのか理解できていないのです。

正直、私も若いころはよくわかっていませんでしたが、40歳を目前にしたとき、その理由が具体的にわかるようになってきました。

年収別の階層について

まず、上の図を見て下さい。これは、今の社会の年収別ピラミッドです。

年収の区分けは私が適当に分けたものなので、正確とはいえませんが、そこは重要な部分ではないので気にしないで下さい。とにかく、今の社会には年収別の階層があるということが言いたいのです。

この図からは次のことがわかります。

 年収が低いほど人口は多くなる
 年収が高いほど人口は少なくなる
 年収の階層ごとに人々の考え方や行動パターン、趣味や嗜好は異なる
 年収が低いほど多様性がある(人口が多いため)

今の日本社会は、この図のように綺麗なピラミッドが崩れてきてはいますが、上記のような傾向は変わらないと思います。

もともと、一番下の階層から一番上まで這い上がった人、一番上の階層だったけど一度下まで落ちて復活した人、彼らが成功する理由を上の図を使って解説していきます。

どん底から這い上がることの意味

一番下の階層から、一番上の階層まで這い上がった人は、なぜ成功しやすいのか? 結論からいえば、各階層ごとの人々の考え方や行動パターン、趣味や嗜好をすべて把握できるからです。

人の考え方や行動パターンというのは、かなりの部分、自分の収入に左右されています。お金があれば、お金のない人たちにできないことができますし、気持ちに余裕も生まれます。そういった理由で、階層ごとの人々の考え方や行動にはどうしても違いが生まれるのです。

下から這い上がることで身につく能力

たとえば、あなたが年収1000万以上の世帯に生まれたとしましょう、そして社会に出てからも、そのまま年収1000万以上の収入を得たとします。すると、あなたは年収1000万以上~1億未満の階層の人と基本的にはつき合うことになります。そのほうが、気が合うからです。

しかし、同じ階層の人とばかりつき合っていると、それ以外の階層の人たちの気持ちはわかりません。年収1000万以上の人と、年収400万以下の人の価値観は、かなり違っているからです。

ここで、あなたが何らかの失敗や裏切りにあい、一度年収400万以下の階層まで転落したとします。もともと高い階層にいるあなたは、最初のうちは年収400万以下の階層の人たちの気持ちがわかりません。当然、つき合いに苦心しますが、今の自分の状況を考えると、彼らとのつき合いは避けられません。

しばらくすると、あなたは彼らの思考や行動パターンが少しずつ読めるようになってきます。それにともなって、彼らとのつき合いも普通にできるようになっていきました。もともと、才能のあるあなたは、少しずつ収入の階層を上げ、違う階層の人たちともつき合うようになっていきます。

何年もの年月を経て、最終的にあなたは、もとの年収1000万以上の階層に復活しました。あなたはその経験で、各階層の人たちの思考や行動パターンを理解します。人間の多様性に触れたのです。

各階層の人たちの思考や行動、趣味や嗜好を理解したあなたは、すべての階層の人たちに訴えかける能力が身についていました。あなたが開発した商品やサービスは、特定の階層の人たちだけでなく、すべての階層の人たちの心を引きつけます。

特定の階層より、すべての階層に訴えかけるあなたの商品は、相当数の人たちから支持されることになりました。当然、売り上げは莫大なものになります。そしてあなたは、年収1億円以上の階層まで到達することになったのです。

すべての階層の人たちに訴えかけられる強み

このたとえ話を、もっと具体的に表現すると、1000万人に訴求できる商品と、7000万人に訴求できる商品を作った場合、どちらが売り上げをあげやすいでしょうか。

一概にはいえませんが、単純に考えれば、より多数の人たちに訴求できる商品のほうが売り上げはあげやすいと考えることができます。また、あなたがより多くの人の支持を得るということは、ビジネスがしやすいということも意味します。

ネットやSNSでブランディングが可能となった今の世の中、個人でもビジネスは飛躍的にしやすくなっています。多くの階層の人たちの気持ちがわかるということは、より多くの人の支持を集めることができるということです。

1万人のコミュニティより、10万人のコミュニティの方が、ビジネスをしたとき成功しやすいのは明らかでしょう。同じ割合でも、お金を出してくれる人の絶対数が多くなるからです。

私はこれまで、自分は上流階級だといった顔をしている人には「下に降りてきたら?」と言うようにしてきました。彼らは最初、「そんな人たちとつき合いたくない」といったような感じですが、次の一言で顔色が変わります。

「お金になるよ」

人によっては、どうして金になるのか説明を求めてきますから、私は先に書いたようなたとえ話をして解説するのです。色眼鏡で物事を見ない人は、私の説明で納得します。そうはいっても、実際に行動に移す人は少数派ですが。

下流の経験はあなたの強みになる

もし、今のあなたが下流にいたとしても、嘆く必要はありません。人生を諦めず、努力を続ける限り、下流にいた経験は必ずあなたの強みになります。

私も大学に行っていませんが、転職した先の会社では、それなりに結果も出してきました。結果を出せば、私をバカにしていた人たちは「なんでアイツが!?」といった顔をします。

しかし、私からすれば結果が出せるのは当然なのです。いい大学を出たからといって、何の努力も行動もしない人に結果など出せません。こちらは社会に出てからずっと努力を続けているのです。

しかも、彼らより多くの人たちとのつき合いを通して、どんな人たちとでも協力できる能力を身につけているのです。5人より10人とよい関係を築ける人のほうが、会社組織でも結果を出しやすいのは当たり前のことなのです。

あなたが学歴もコネもお金もない状態で、どん底から這い上がり、大きな成果をだせば、周囲の見る目が変わります。「アイツは学歴がないのにどうして!?」と驚かれるのです。

本来、努力さえできれば学歴など何の関係もないのですが、まだまだ学歴社会的な考えは根強いものがあります。だからこそ、あなたが大きな成果を出したとき、余計に注目されることになるのです。

下流から抜け出す三原則は、健康・言語能力・行動力です。健康を維持し、読書や文章を書くことで言語能力を高めましょう。そして、自分の考えを実際の行動に移すのです。

失敗しても気にしてはいけません。失敗はデータ取りだと割り切ることです。失敗したことを忘れずに、次の行動に活かすことで、あなたが失敗する確率はどんどん低くなっていきます。

そして、最終的に大きな成果を出せるようになっていくのです。痛い目を見た数ほど、損をした数ほど、成功は近づくと考えましょう。諦めず努力を続ければ、必ず結果はついてきます。