今回は、あなたの運を奪う人について考えてみます。
人生というのは、天運、人運、環境運、金運など様々な運があります。その中でも、人運はあなたの人生を大きく左右するものです。巡り会った人次第で、人生が大きく変わったという話は、古今東西、枚挙に暇がありません。
しかし、同時にあなたの運を奪う人というのも確実に存在します。しかも、そのような人は案外、身近にいるものです。私もこれまで、運を奪う人たちとつき合い、散々な目に遭ってきた一人です。
若いころの私は、人一倍甘かったこともあり、そのような人たちから随分と時間や労力を搾取されました。そのおかげで、最近では自分の運を奪う人がよくわかるようになりました。
一言で運を奪う人といっても、様々なタイプが存在します。
その中の一つが、依頼心の強い人です。
依頼心が強い人の特徴
社会人でも意外と多いのが、依頼心が強いタイプです。このタイプの人は、基本的に家庭で甘やかされて育っていることが多いのです。親御さんは面倒見がよく、いわゆるいい人であることがほとんどです。
家庭では、自分が頼めば大抵のことは親がしてくれます。そのため、他人にも同じように頼めば、何でもやってくれるという気持ちが強くなっているのです。他人に物事を頼むことに抵抗がないため、些細なことでも人に頼んでやらせようとします。
このタイプは、人に物事を頼むことが当然の生き方をしてきているので、悪意というものがありません。ただ、悪意がないぶん余計に始末が悪いのです。
彼らは、他人に物事を頼むことで、自分が他人の時間や労力を奪っていることに気づいていません。人によっては、自分の嫌なこと、面倒だと思うことをすべて他人に押しつけようとします。それが悪いことだとは思っていないのです。
また、依頼心の強い人ほど、自分は他人に依頼しても、他人からの依頼は嫌がるのです。彼らは自分から他人に与えることがなく、他人から時間と労力を奪うだけなのです。
人からされて当然と考える人間に奉仕してはいけない
このような人たちに深入りすると、あなたは人生の貴重な時間、精神的・肉体的な労力をどんどん奪われてしまいます。気がつけば、彼らの都合のいいように振り回され、趣味の時間や成長機会まで奪われてしまうことになります。
あなたが彼らにどんなに労力を費やしても、彼らは相手に対して感謝の気持ちなどありません。「ありがとう」の一言くらいは言うかもしれませんんが、それも口だけで、本心では感謝の気持ちなどほとんどないのです。
感謝の気持ちのない人は、どれだけ奉仕しても時間の無駄と考えて間違いないでしょう。あなたが彼らに奉仕すればするほど、彼らは勘違いして依頼心を強くしていくだけなのです。そればかりか、周囲の人に害悪をもたらすことさえあるのです。
相手に奉仕するのなら、人から何かをされたとき、感謝してくれる人にするべきです。べつに見返りを求めるということではありません。感謝ができる人は、自分がしてもらって嬉しかったことを、必ず他の誰かにもしてくれるのです。そうして良い循環が生まれ、感謝し感謝される人たちが増え、世の中が良くなっていくのです。
ところが、感謝の気持ちがない人は、自分がされたことを他の誰かにするということがありません。彼らは人からされて当然と考えているため、他の誰かに奉仕しようなどという考えにはならないのです。そんな人間に奉仕しても、あなたが損をするだけで、自分にとっても社会にとってもいいことなど一つもないのです。
依頼心の強い人との関係はキッパリと切る
もし、あなたが今、依頼心の強い人とつき合っているなら、あるときを境にキッパリと関係を切ることです。そして、一度関係を切ると決めたら、それからは一切なにもしないことです。
そのとき、相手はあなたのそれまでの奉仕など忘れ、あなたに恨みのまなざしを向けてくるかもしれません。それでもあなたは気にせず見放せばいいのです。人生の貴重な時間・労力を、彼らのような人間に使うほど無駄なことはないからです。
私のこれまで見てきたパターンだと、依頼心の強いタイプは、しばらくするとまた別のターゲットを見つけます。彼らのような人間ほど、外面がよく愛嬌もあることが多いため、次のターゲットを見つけるのがうまいのです。
「仏の顔も三度まで」という言葉もあります。
彼らのような人間の行く末など、あなたが心配する必要はないのです。
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