あなたの運を奪う人、今回のお題は「干渉してくる人」です。
あなたの周囲にこういう人はいませんか? 何をやっても「それは違う、こうしなさい」と指図してくる人。自分が何かを始めようとすると、「そんなことは止めたほうがいい」と言ってくる人。あるいは、「自分と同じようにしろ」と強制してくる人。
このように、あなたの人生にいちいち干渉してくる人は、間違いなくあなたの運を奪っていきます。彼ら自身は親切のつもりかもしれませんが、ほとんどの場合、彼らに従っても残るのは後悔だけなのです。
自分のほうが正しいという思い上がり
これまで、私の身の回りにも、干渉してくる人がいました。親兄弟にはじまり、従兄弟や親戚、祖父母、友だちや会社の同僚、上司など。
現在、私は自分の人生にいちいち干渉してくる人との関係を全て断っています。それがたとえ身内であってもです。なぜなら、彼らの相手をしていると、いらぬ消耗をすることになるからです。
こちらがいくら説得しようとしても、彼らは人の話など聞こうとしません。彼らのほとんどは、自分の方が正しいと思っているため、こちらの意見を聞く気など最初からないのです。
しかも、彼らの言うことは、大抵つまらない感情論に終始します。「私のいうことが正しいんだから、言うことを聞きなさい」というわけです。
大した根拠もなく、自分の意見をこちらに押しつけるのは、ただの思い上がりです。少なくとも、私にはそうとしか感じられませんでした。
他人に干渉されると運気が下がる
そもそも、どういった生き方が良いのかは人によって異なります。それがたとえ身内であっても、人生のどこで満足するのかは自分とは違うはずです。
それなのに、「これが正解だ」と決めつけ、人に強制すること自体、間違っているとしかいいようがありません。
運というのは、自発的に行動することでしか上げることができません。他人から指図されて行動しても運は上がらないのです。
自発的に行動することで、人は自分の行動に責任を持ち、それによって判断力が養われます。判断力が養われることで、選択の精度が上がり、自分の望む人生へと近づいていくのです。
ところが、他人から干渉されて行動すると、判断力を養う機会が失われてしまします。人から干渉され、人生の選択を他人に委ねた時点で、それは自分の求める人生の選択とは違った選択をすることになるからです。
それはすなわち、自分の望む人生から遠ざかることを意味します。
自分の求める人生を送るには、自分で全ての選択をしなければなりません。自分で選択することを放棄すれば、選択の精度は上がらず、結果として、自分の求める人生に近づくことさえできなくなるのです。
それが人生において、運を失うということなのです。
干渉してくる人とは距離をおく
あなたの周りに干渉してくる人がいるとしたら、最も良い方法は彼らから距離をおくことです。身内なら、家から出て県外にでも行ってみる、友人なら少しずつ連絡を減らす。
そして、彼らに相談事はしない。そのようにして、彼らから干渉される機会を少しずつ減らしていくしかありません。
干渉してくる人をよく観察してみると、彼ら自身、運気が悪い人だということに気づきます。
彼らには自由がなく、自分のやりたいことができていないのです。それなのに、自分の生き方が正しいと信じて疑いません。自分の人生に不満があるにも関わらず。
彼らの心の奥底には、嫉妬や支配欲といったネガティブな感情が潜んでいます。人は自分が不自由なほど、身近にいる人間を思い通りにしようと考えます。
とくに、身近にいる弱者、自分の子供や弟、妹、後輩や気の弱い友人などが標的になります。
干渉してくる根っこの部分がネガティブな感情なのだから、そんな選択に従って運がよくなるわけがないのです。
私も20代のころは、まだ判断力もなく、人の意見をよく聞き入れていました。ですが、私自身の経験では、干渉してくる人の言うことを聞いてもロクなことがありませんでした。
彼らに従って、ますます状況が悪化したこともありました。少なくとも、自分の人生の選択で他人の言うことを聞いて、これまで良いことなど一つもなかったと言ってもいいでしょう。
あるとき私は、たとえ失敗しても、自分の責任で全てを決めた方がいいと考えるようになりました。そして、干渉してくるような人とは距離をおくことを決意したのです。
その効果は私が思った以上のものでした。彼らから距離をおくことで、それまで踏んだり蹴ったりだった私の人生は、次第に好転していったのです。
私の人生が好転した理由
なぜ自分の人生がよくなったのか?
私は自分なりに分析してみたところ、2つの大きな理由がありました。
運気の悪い人たちの行動パターンから離れることができた
まず、干渉してくる人と距離をおいてから、私の精神状態は安定しました。それまでは、つまらないことでもいちいち干渉され、それに従ったところで上手くいかず、私もイライラすることが多かったのです。
しかし、彼らと距離をおいたことで、イライラすることが減り、気持ちが安定したのです。精神をかき乱されることが減ると、人間は頭がスッキリして正常な判断力が蘇ってきます。
正常な判断力があると、人生の選択も誤ることが少なくなり、自分の中にいい運気の流れが来ていることを実感できるようになるのです。それは自分を前向きな気分にさせ、いい環境や人を呼び寄せるのです。
次に、運気の悪い人たちの行動パターンから離れることができたのも、私の運気が上がった理由でしょう。どんな人でも、必ず周囲の環境、人間関係の影響からは逃れられません。
運気の悪い人というのは、基本的に日々の行動パターンが悪い人が多いのです。運気が下がる行動をする人と一緒にいれば、自分の運気まで下がってしまうのは当然のことなのです。
彼らと離れた後、私はそれがよくわかりました。
いい運気を持っている人というのは、基本的に他人の人生に干渉しません。運のいい人ほど、自分の人生を自分で決めてきたので、自分で選択することの重要性を知っているからです。
実際、運のいい人ほど、いらぬ干渉をする人との関わりを避けています。彼らの周りには、他人にいちいち干渉するような、運の悪くなる行動をする人はいないのです。
そうした現実を目の当たりにすると、やはり運のいい人たちの行動には共通するものがあるように思います。