人づきあいで直感力を高めよう

あなたは人と付き合いをするとき、何を基準に相手を判断しているでしょうか。相手の経歴や年収、服装や考え方、人それぞれに基準があると思います。

人は見た目で9割決めるといいますが、表面的なことばかりにこだわると本質を見誤ります。もちろん、見た目も大事ですが、人は相手を見た瞬間にある程度判断しているといいます。

もし、あなたが初対面の人に会ったとき、「見た目はあまり好きじゃないけど、あまり悪い人のような気もしない」そう感じるなら、自分の直感を信じてみましょう。

案外、その人とは気が合うかもしれません。

直感で決めることの重要性

現代人の多くは、物事を考えることに偏重しすぎて直感力が低下していると思います。考えるというのは、ある意味、自分の本心を抑え込む作業であり、誤った判断を招く可能性があります。

たしかに、物事を客観的、論理的に整理する思考は、人生のあらゆる場面で必要です。とくに、利害損得の渦巻くビジネスの現場では、そうした冷静な思考と判断が必要でしょう。

しかし、こと人間関係に関しては、直感を頼りにしたほうが、正しい判断になる確率が高いのです。直感というのは、論理的思考とは違い、感情的判断も含むからです。

人間というのは、感情的な生き物ですから、感情的判断を含む直感を頼りにしたほうが判断の精度が高まるのです。

考えるほど相手の欠点が気になってくる

私が人とつき合いをするかしないかを決めるとき、ほとんど直感で決めてしまいます。なぜなら、よく考えて相手を判断しようとすればするほど、その人の悪い部分や欠点にばかり目がいってしまうからです。

相手の欠点ばかりが気になりだすと、相手のことを信用することができなくなります。そうなると、まともな関係を築くことができなくなってしまうのです。

人間関係は、相手に細かい注文をつけるほど、うまくいかなくなります。自分にだって欠点はあるのですから、あまり細かいことは気にせず、寛容な気持ちで人づき合いをしたほうが上手くいくのです。

婚活で上手くいかない人の共通点

最近は、私の周囲でも婚活の話をちらほら聞くことがあります。Youtubeなんかでも、婚活系の動画がたくさんアップされています。

婚活で上手くいかない人ほど、相手にいくつも注文をつけていることがわかります。あれでは上手くいくわけがありません。

とくに男女関係というのは、年収や経歴よりフィーリングで決めた方がいいのです。自分が打算的なことを考えているから、相手からも打算的に見られてしまうのです。

打算的にしか相手を判断しない人同士が結婚しても、遅かれ速かれ関係が破綻するのは目に見えています。

直感力を磨くには失敗と成功の両方が必要

私自身、今でこそ直感で人を判断する精度が高くなりましたが、20代のころはそうではありませんでした。20代のころというのは、学校を卒業して社会経験もあまりありません。

学校ではとにかく考えることが大切だと教えられてきたので、まず考えるという癖がついてしまっているのです。この考える癖が直感を鈍らせる原因になるのです。

思い返してみると、私が20代のころ、直感を頼って失敗したのは思考する癖が原因でした。自分では直感で決めたつもりでも、その直感には多分に余計な思考が入っていたのです。

直感というのは、まったく思考を入れず、瞬時に物事を判断することです。そこには余計な思考の入り込む余地はありません。

現代人は、ほぼ全員といっていいほど、無意識に思考する癖がつけられています。だから直感力が鈍っているのです。私の場合、何度も失敗を経験したことで、そこに気づくことができました。

ただ、今になって思えば、人間関係の失敗はなんらマイナスではないと断言できます。直感というのは、失敗の経験も成功の経験も含めて、トータルで発揮されるものだからです。

もし、私が失敗をしていなかったとしたら、今ほどの直感力は身につかなかったでしょう。失敗を経験したから、そこにどんなリスクがあるのかを判断できるようになるのです。

そう考えると、最終的には失敗を恐れない勇気。その勇気がある人ほど、高い直感力を獲得できるようになるということでしょう。