うまくいかない人の共通点【他力本願】

あなたは今、人生がうまくいっていると感じているでしょうか?

もし、あなたの人生がうまくいってないとしたら、それは人に頼りすぎていることが原因かもしれません。

これまで、私の周囲には何をやってもうまくいかない人、もしくは自分でそう感じている人が何人もいました。彼らの行動を振り返ってみると、いくつかの共通した原因がありました。

その中で、もっとも多くの人に共通するのが他力本願であったということです。

他力本願だとなぜうまくいかないのか?

他力本願とは、他人に頼って物事を成し遂げようとすることです。人生がうまくいかない人のほとんどは、自分の人生を他人になんとかしてもらおうとしています。

他力本願がダメな理由はいくつもありますが、とくに大きな理由となるのが次の3つでしょう。

 他人は絶対に自分の思い通りにはならない
 自分の希望と他人の希望は違う
 他人に頼ることで自己の成長機会を失う

そもそも、他人というのは絶対に自分の思い通りにはなりません。いや、他人どころか自分のことさえ思い通りにならないのが人間なのです。自分のことさえコントロールできない人が、他人を頼っても思い通りにことが運ぶわけがないのです。

また、自分が希望することと、他人が希望することは常にかけ離れています。たとえ兄弟でも、どんなに気が合う人でも、完全に一致することはありません。ですから、自分の希望することを他人にしてもらおうという考えが間違っているのです。

そして、他人に頼ることの最大の損失は、自己の成長機会を失うということです。人生がうまくいかない人というのは、自分ができることでも他人にさせようとします。そのため、物事を判断する能力も、実務能力も高めることができないのです。その結果、うまくいかない理由がわからず、同じ失敗ばかり繰り返すことになります。

人に頼るときと頼ってはいけないときの判断ができない

私はべつに、人に頼ること自体が悪いと言っているのではありません。仕事では、先輩や上司のサポートが必要なときが必ずあります。プライベートでも、誰かのサポートが必要なときがあるでしょう。

しかし、人生がうまくいかない人というのは、そこの判断ができていないのです。人に頼るというのは、相手に時間と労力を使わせる行為です。それを考えず、ただ自分の都合だけを考えているのです。

プライベートでも、仕事でも、自分でできることは自分でするのが基本です。そして、相手に頼み事をするときは、相手の都合を考えなければならないのです。それは、たとえ身内であっても同じことです。

ましてや、人様に頼み事をするときは、相手に何らかのお返しをするくらいの気持ちがないといけません。今回助けてもらったら、次回は自分が相手を助けてあげる。そうしたギブアンドテイクの関係を意識しなければならないのです。

他力本願な人は、日頃から人に頼りすぎて、自分でできることが他の人より少なくなっています。だから、何でも人に頼らなければいけなくなるのです。そういう人は、悪い人間に出会うと、足下を見られ利用される可能性が高くなります。

基本はできるだけなんでも自分一人でやって、どうしても他人の手助けが必要なときだけお願いをする。そこの判断ができるようになるには、せめて身の回りのことくらいは、自分一人できるようにしておかなければなりません。

自立した人の人生はうまくいくようになっている

人間が自立するための第一歩は、自分の身の回りのことを一人でできるようになることです。炊事、洗濯、掃除に買い物、そして仕事。それらを自分一人でできる人は、いづれ精神的にも自立していきます。

自立した人は、大抵のことが自分一人でできるので、人に頼ることがほとんどありません。そういう自立した人同士の関係というのは、お互いに負担をかけることが少なくなるので、長期的にいい関係を築きやすいのです。

人生がうまくいかない人というのは、まず人間関係もうまくいってないと見て間違いないでしょう。人に頼りすぎるから、いい人たちが離れていくのです。反対に、悪人からは目をつけられやすくなります。だから人生がますますうまくいかなくなっていきます。

悪人というのは、「私があなたの人生を良くしてあげます」といって寄ってくるのです。そうして自分に依存させ、お金を奪っていくのです。いわゆる信者ビジネスといったものがそうでしょう。他力本願な人は、そのような詐欺まがいに非常にハマりやすいのです。

翻って自立した人は、悪人が寄ってきたとしても、「自分の人生は自分でなんとかするからほっといてくれ」と突っぱねることができます。だから、悪人が付け入るスキがないのです。

「人生はどれだけ良い人間関係を築けるかで決まる」といわれますが、これは裏を返せば「人生はどれだけ悪人を寄せ付けないかで決まる」ともいえるのです。

他力本願な人は、善人が離れて悪人が寄ってきやすいので、人生がうまくいかないのです。自分のこれまでの行いを振り返ってみて、他力本願の傾向がある人は修正するよう努力しなければなりません。

さもないと、いつまで経っても同じループから抜け出せなくなってしまいます。自分の人生を良くしたいなら、結局は自分自身が努力していくしかないのです。