貧困から抜け出す具体的な方法

ここ10年ほど前から、日本も本格的な格差社会になってきたといわれています。現在、子供の貧困は7人に1人といわれ、この傾向は今後ますます広がっていくと予想されています。

貧困家庭で育った子供たちは、大きな重荷を背負って社会に出ることになります。何をやっても上手くいかず、心が折れて裏道に進むことも少なくありません。

私自身の家庭も貧困家庭でした、父親は事業に失敗してから死ぬまで働かず、生活保護を受けていました。幸い私には年の離れた2人の姉がいたので、姉の助けでなんとか専門学校までは卒業できました。

貧困家庭というのは、たんにお金がないというだけの話ではありません。お金がないことで、その不安から両親が攻撃的になり、子供にその矛先を向けることもよくあるのです。そのため、子供は幼いころから過酷な環境での生活を強いられるケースもあります。

そんな環境で長年生活すると、子供はまず荒れてきます。行動や言動が荒っぽくなり、他人に対して攻撃的になるのです。過去の私もそうでした。

しかし、そんな強気な行動や言動とは裏腹に、常に言いようのない不安を抱えていたのです。そして、心の底では、「とにかくこの状況から抜け出したい」といつも考えていました。

日本が格差社会になったといっても、日本にはまだ這い上がる余地が残されています。完全に格差が固定されるには、まだまだ時間がかかるでしょう。今のうちから準備すれば、貧困から抜け出せる可能性は十分にあるのです。

今回は、私が導き出した、貧困から抜け出す方法について簡潔に書いてみます。

貧困から抜け出す手順

学校を卒業して社会に出てから、抜け出す手順について以下に記載します。

1.実家から出る
2.本を読んで最低限の知識と理解力を身につける
3.パソコンを買う
4.健康状態を良くする
5.他人に頼らない

実家から出る

貧困から抜け出すには、まず実家から離れましょう。理由は以下のようなものがあります。

・親や周囲の人の考え方が悪い
・思考や行動の悪習慣から抜け出せない
・集中できる環境がない
・家族に自分の時間を取られる

 

一般的に、貧困家庭では上のようなことが当てはまることが少なくありません。もちろん、必ずすべてが当てはまるとは言いませんが、その傾向があるということです。ちなみに、私が育った家庭では、これらの項目がすべて当てはまっていました。

子供のころ、ずっと家庭が貧困だったという人は、親が貧困のループから抜け出せなくなっている可能性が高いのです。そのループから抜け出すためには、親との関係を断つ、または距離をおくより他ないのです。

本を読んで最低限の知識と理解力を身につける

貧困家庭ほど、子供の学力レベルが低くなる傾向があります。私のように、高校3年の全国模試の偏差値が30以下という人もいるでしょう。

貧困から抜け出すために、もっとも重要なものは情報です。今の世の中に溢れる情報を使いこなすには、まず情報を正しく理解しなければなりません。

世の中の9割以上の情報は、言葉や文字によって私たちに伝えられます。だからこそ、最初に読書で文字や言葉の意味を知り、理解できるようにしておく必要があるのです。

 

読書のメリットには以下のようなものがあります。

・読むことで正しい文法を学べる
・文章や言葉の理解力がつく

・自分の語彙が増える
・集中力がつく
・視野が広がる

 

文字や言葉を正しく理解する、これは高度情報化社会で生きていくための絶対条件です。私のこれまでの人生でも、本を読まず、勉強して新しいことを覚えられない人は、ずっと同じ状況から抜け出せていません。

お金がなくても、ブックオフの100円コーナーを活用すれば、本などいくらでも手に入ります。スマホがある人はKindle Unlimitedなら読み放題なので、ほとんどお金をかけずに本をたくさん読むことができるでしょう。

パソコンを買う

スマホがあってもパソコンは絶対に買いましょう。今の社会でパソコンを使いこなせることも、這い上がるための絶対条件になります

自分がキャリアアップして給料を上げたいと思っているなら、パソコンは絶対に使えるようにして下さい。なぜなら、給料の高い会社ほど、パソコンの使用頻度が高くなるからです。

また、勉強をするにしても、調べ物をするにしても、スマホよりパソコンの方がまだまだ優れた点が多いのです。

 

パソコンを買うメリットについては次のようなものがあります。

・情報がスマホより多く表示され見やすい
・便利な高機能ソフトが利用できる
・ネット起業には必ず必要になる

 

最近では、10万も出せば十分使えるパソコンを買うことができます。ネットだけなら3万円くらいのパソコンでも大丈夫でしょう。

まずは、2~3万の安いパソコンで操作や使い方に慣れ、10万以上のパソコンに買い換えてもいいでしょう。

とにかく今の世の中は、まずパソコンがないと話にならないことは覚えておきましょう。あと、パソコンを最大限に活かすには当然、ネット環境は必要になります。

健康状態を良くする

健康について関心を持ちましょう。どんなことをやっても、一番の基礎になるのは健康です。健康状態が悪いと、集中力も長続きしませんし、記憶力も低下してしまいます。

貧困から抜け出せない人は、ここに気づいていない人が結構います。まず自分の健康状態を良くしておかないと、どんな努力も実を結びません。

 

健康状態を良くするためには次のようなものがあります。

・タンパク質を十分に取る(プロテインを摂取)
・サプリメントを活用する(とくに亜鉛、ビタミンBは重要)
・適度な運動
・日々の食事に注意する(菓子パンより定食を選ぶなど)

 

日本人のほとんどはタンパク質不足です。肉体の重要な部分には、すべてタンパク質が必要だということを忘れてはいけません。

かといって、肉ばかり食べるのはお金もかかります。なので、私は比較的安く手に入りやすいプロテインを使うことをオススメします。

私自身、1年・2年と飲み続けることで大きな効果を実感できました。トレーニングをして、ただ筋肉がつくだけではなく、明らかに頭の働きも良くなったのです。

考えてみれば当然のことで、頭の働きが良くなるとき、脳の中では様々な物質が交換されています。そして、それらの物質の材料はタンパク質です。材料が不足すれば頭の働きが悪くなるのは自然なことなのです。

他人に頼らない

貧困から抜け出せない人のほとんどは、他人に頼ったり依存しています。しかし、貧困家庭で育ったような人たちは、周囲にまともな協力をしてくれる人などいないのが現実です。

他人に頼ったところで、利用されたり騙されたりすることの方が多いのです。そうなると、貧困からますます抜け出せなくなってしまいます。貧困から抜け出すには、結局のところ自力をつけるしかありません。

 

他人に頼らないことのメリット

・自分で物事を判断できる力がつく
・一人で物事をやり遂げる力がつく
・精神的に自立する
・他人から足下をみられなくなる
・行動力や度胸がつく

 

他人に頼らない自力のある人は、自分で人生を歩むことができるようになります。もちろん、それだけ時間はかかりますが、それを補って余りあるメリットを感じることができるでしょう。
自力があると、他人を助けることができるようになります。他人を助けられる人には、良い人が寄ってきます。そして、あなたの人生はさらによりよい方向に向かっていくのです。

最終的に諦めない人が勝つ

貧困から抜け出すというのは、ある意味、出口のない闇の中をさまようような作業です。自分が努力していても、「本当に自分の努力は報われるのか?」といつも不安を感じることでしょう。

しかし、ここで挙げた5つの項目を実践すれば、最短で貧困から抜け出せるはずです。最短といっても、早い人で3~5年はかかるでしょう。

「え~、そんなにかかるのかぁ」と思う人もいるかもしれませんが、貧困家庭で育った人は、そうでない人たちと比べハンデを負っているワケです。抜け出すのに時間がかかるのは仕方がないのです。

自分の能力を高めることを考えず、簡単なことにばかり飛びつく人がいます。こういう人は、いつも他人から利用され、お金を失うだけで、いつまでたっても貧困から抜け出せません。

短期間で身につくものは、短期間で価値を失うのです。逆に、身につけるのに長期間かかることは、そうそう価値を失うことがありません。まず、ここを理解しましょう。

もし、あなたが貧困家庭出身だったとして、自力をつけてそこから抜け出したとき、貧困だったことが逆にあなたの強みになります。

正しい努力をすれば、時間はかかっても、その努力は必ず実を結びます。「最終的には諦めない人が勝つ」それを忘れてはいけません。