日本では、いまだ多くの企業でパワハラが放置されています。パワハラの加害者となるのは、主に中高年世代で、被害者となるのは20~30代の若年社員です。
このブログを読んでいる人の中にも、毎日のパワハラに苦しんでいる人もいるかもしれません。
私も社会に出てから今年で24年になりますが、パワハラがないと言い切れるのは今の会社だけです。今の会社は外資系なので、パワハラには非常に厳しい対応を取られるからです。
それまではずっと日本企業で働いてきましたが、パワハラのない職場は一つもありませんでした。私の運が悪かっただけかもしれませんが。。。
もし、あなたがパワハラに悩み、解決の糸口を探しているのなら、これだけは肝に銘じておいて下さい。
パワハラをするような人間には話し合いなど一切通じません。
私はこれまで何人もの人からパワハラを受けてきました。しかしながら、彼らが話し合いに応じたことなどただの一度もありません。まともな会話ができる人間は、一人もいなかったのです。
これが私が見てきた現実です。間違ってもパワハラが話し合いで解決できるなどとは思わないことです。
話し合いができる知性のある人はパワハラなどしない
そもそも、話し合いができる知性がある人にパワハラをする人はいません。パワハラとは、それ自体が低レベルで幼稚な行為であって、知性の高い人間がする行為ではないのです。
パワハラをする人たちというのは、低レベルな知性しか持ち合わせてないからパワハラをするのです。その動機も極めて不純であり、彼らの奥底にあるのは恐れと保身だけなのです。
基本的に、パワハラをする人というのは、他人を自分より上か下かでしか判断しようとしません。そして、そういう人間は自分より下だと思っている相手の言うことなど、ハナから聞く気はないのです。
あなたが相手に話し合いを持ちかけたところで、「お前より俺のほうが正しい」と一蹴されて終わるでしょう。
自分の方が偉いと思い込んでいるのですから、こちらの言うことに耳を貸すことなど、万に一つもないと考えた方がいいのです。
さらに上の上司に相談しても解決しないことが多い
たとえば、自分の上司が係長だったとします。あなたは係長からパワハラを受け、それをさらに上の課長に相談したとします。
日本の会社では、それでパワハラが解決することはほとんどありません。悪いケースでは、その課長と係長が結託して、さらにパワハラがエスカレートすることまであるのです。
しかし、手順としては一応、上役に相談しておいたほうがいいでしょう。後で他のアクションを取ったとき、課長に相談したという事実は残るからです。
状況が悪化する可能性がゼロではありませんが、それでもパワハラ解決のためには事実を積み上げていくことが必要なのです。
パワハラを止めさせる唯一の手段は相手に損害を与えること
先に私は、パワハラをする人間は知性が低いと言いました。
知性の低い人間を黙らせる唯一の方法は、報復して相手に損害を与えることです。上役がまともに対処してくれない場合、それ以外の方法はありません。
あなた自身がその会社を辞めるか、別の部署に異動することが可能なら、パワハラ環境から抜け出すことはできるでしょう。しかし、それが無理なら報復以外の道はないと腹をくくることです。
もし、パワハラから抜け出せない状況で、あなたが我慢を続けるなら、自分の精神が病んでしまうでしょう。それで鬱病になったりすると、その後の人生にも支障がでます。
鬱病で退職は絶対に避けるべき選択
これは知り合いの転職エージェントから聞いた話ですが、「前職を鬱病で辞めた人を採用してくれる企業はほとんどない」そうです。
まれに採用してくれる企業があっても、その場合は確実に年収が大きく下がるということでした。
仮に酷いパワハラを受けて鬱病になったとしても、その後の転職活動に支障がでるのですから、パワハラを受けた側からすれば踏んだり蹴ったりです。
私はその話を聞いたとき、少々納得がいきませんでしたが、それも今の社会の現実だということです。
ならば、あなたの取る選択は、鬱病になる前に転職や部署異動を申し出るか、相手に報復することなのです。報復というと、気が引けるかもしれませんが、少なくとも抵抗はしましょう。
男性なら、相手を睨みつける、露骨に反抗的な態度を取る、言い返す、まったく相手の言うことを聞かない、それくらいのことはしてもいいでしょう。
こう言うと、出世や評価に響くと考える人もいるでしょうが、実際やってみると大したことにはなりません。多少のことはあっても、自分が鬱病になるよりはマシだと考えましょう。
パワハラをする人のほとんどは、自分がやり返されることを想定していません。彼らの9割は小心者なので、弱い者いじめしかできないのです。
そのため、少しやり返しただけでも、相手の攻撃が収まることはよくあります。
覚悟を見せれば相手は恐怖する
あなたが反撃するとき、見せるべきはその覚悟です。
小心者は自分が損害を被ることを何よりも恐れます。
あなたが反撃すると、相手はあなたの不安を煽るような言葉を投げかけてくることでしょう。「この会社にいられなくなるぞ!」「出世ができなくなるぞ」といった具合に。
そういった妄言に耳を貸してはいけません。一度反撃すると決めたら、損得など余計なことは考えず、「それがどうした!」と相手の言葉など撥ねのけるほどの気迫を見せるのです。
弱い者いじめばかりしてきた人間は、そういった覚悟を見せられると非常に弱くなります。そもそもが小心者なのですから、やり返される恐怖心も人一倍なのです。
最初は勇気がいりますが、いざやってみると自分が思った以上に、相手はあなたを恐れるはずです。
これは反撃した人にしか見えない景色です。あなたが強いと思っていた相手が、実はそれほど強くなかったとわかる瞬間なのです。
それがわかった瞬間、あなたにはそれまで以上に勇気が湧いてくることでしょう。そして、「報復することも時には必要なんだ」ということが理解できるはずです。
自分が報復手段を持っているからこそ、人生を平穏無事に送れるという道理もあるのです。これからの若い人たちは、そういうことも覚えておいた方がいいと思います。