親族経営の会社はやめておけ

私が若いころ、まだ会社の選び方をよく知らなかったので、何度か親族経営の会社に入ってしまったことがあります。恐らく、親族経営の会社はどうだろうと考えている人もいるのではないでしょうか?

私は正社員で3回、その他、バイトや契約社員で何回か親族経営の会社で働きました。その経験からいえることは、「親族経営の会社はオススメできない」ということです。

親族経営の会社はとにかく薄給

私が親族経営の会社をオススメできない最大の理由は、とにかく給料が安いということです。

これは、私自身の経験だけでなく、私の友人や知人から聞いてもそうでした。親族経営の会社で、高い給料をもらっているなど、今まで聞いたことがありません。それどころか、25年勤めて定年退職したものの、退職金が支払われず裁判になった事例も知っています。

社長一族で占められている会社というのは、基本的に社員を大事に考えていないことの方が多いのです。いかに社員を安く使い、自分たちが利益を吸いあげるか。社長や役員連中は、そんなことばかり考えているように私は感じました。

そのため、私は親族経営の会社はどこも長続きしませんでした。長年勤めたところで、安月給でコキ使われることがわかっていたからです。

親族経営の会社で実際にあったこと

ちなみに、私が最初に勤めた会社は親族経営でしたが、そこの社長は経営悪化したときも「ワシの給料を下げるなら社員の給料を下げろ!」と言っていたようです。

その後、さらなる経営不振に陥り、地元の銀行が調査に入りました。そして、かなり杜撰な実態が明るみに出たのです。その会社は、社員が400人ほどいたのですが、社長含む役員7人の給料が社員400人の給料より高かったというのです。

私はそのとき、すでに会社を辞めていましたが、まだ勤めていた先輩が激怒しながら私に電話してきました。まったくもって、開いた口が塞がらないとはこのことです。一体どれだけ搾取すれば気が済むのでしょうか。先輩には申し訳ないですが、私はその会社をさっさと辞めて良かったと思いました。

2代目、3代目は強権的になりやすい

給料以外の要因としては、親族経営は強権的になりやすいということがあります。とくに、苦労せず社長の座についた2代目、3代目社長は要注意です。

創業者である初代社長は、会社を大きくするため、まだ社員を大事にする傾向があります。苦楽を共にし、頑張ってきた社員には情も移りやすいのでしょう。

しかし、2代目、3代目は違います。創業の苦労を経験していないため、人を使うための人格も力量も身についていないことがほとんどです。初代が相当に気をつけて教育をしていない限り、2代目以降はダメ社長になることの方多いと感じます。

そんな未熟な経営者が、従業員に言うことをきかせるためには、ほとんどの場合、強権的な手段が用いられます。「俺の言うことを聞かなければ給料を上げないぞ」「会社にいられなくしてやる」といった具合に。

そうした会社は、決まって従業員の表情が暗く、事務所がシーンと静まりかえっています。従業員の表情をよく観察してみると、怯えの色が感じ取れることもよくあります。怯えの色はとくに目に現れますから、観察してみるといいでしょう。

会社面接も高圧的であることが少なくありません。社長と役員がいるような面接では、社長の態度と横にいる役員の態度を観察します。役員が社長と同じように居丈高な態度を取っていたり、やや怯えたような態度をしていたら、その会社は抑圧的な会社だとみて間違いありません。

強権的で抑圧的な会社に勤めたいと思う人は、そうそういないのではないでしょうか?
少なくとも私は、そうした会社を人に勧めたいとは思いません。

親族経営の会社は大半がブラック

そうはいっても、親族経営の会社に入ってしまうこともあります。私が若いときのように、経験が浅いうちは会社の善し悪しなど入ってみないとわからないからです。

もし、あなたが親族経営の会社に入ってしまったら、しばらくの間は社内をよく観察してみましょう。社員の行動や言動、社長や役員の態度、そして給料と業務内容。これらのことをトータルで考えてみて、自分にあまりうま味がないと感じたら早めに離れることです。

とくに、親族が強権を誇っている会社は、できるだけ早めに離脱しましょう。そんな会社で働き続けても、人間が卑屈になるだけですし、精神衛生上もよくありません。いらぬ気苦労ばかりで、日々の生活が苦痛になるでしょう。

また、親族経営の会社は、経営者の考え方が悪いことも少なくありません。自分の周囲にイエスマンをはべらせているため、自分は万能だと勘違いしていることがよくあるのです。

考え方の悪い経営者の元で、働き続けたところで、悪い仕事のやり方が身につくだけです。

これからの時代は、悪い仕事のやり方ではやっていけなくなります。長期的な視点で考えるなら、そういった会社からは早めに離れることがあなたの人生にとってプラスになります。

もちろん、親族経営でもたまにはマシな経営者もいるとは思います。社長が人情味あふれる人で、自分がついていきたいと本気で思えるなら、その会社で頑張ってみるのもいいでしょう。

ですが、私が見てきた限り、ほとんどの親族経営の会社はブラック化していると感じます。良い経営者の方々には申し訳ないですが、私の個人的意見としては、親族経営の会社は極力避けたほうが無難だと思います。

少なくとも、ほとんどの親族経営の会社は、10年、20年と勤めあげる性質のものではないことは確かです。

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