20代で身につけるべきこと

「20代のうちに何を身につければいいのかわからない」

こういう若い人は結構いると思います。私も20代のころ、どんな能力やスキルが必要なのかよくわかっていませんでした。ネットに情報もない時代でしたから、自分が思ったことを片っ端から試していくしかなかったのです。

無駄や失敗も多かったですが、そのおかげで、今ならハッキリと必要な能力や習慣がわかるようになりました。これから書くことは、これからの時代のことも見越して、20代のうちに身につけておいたほうがいいと私が感じる内容です。

あなたがもっと収入を上げたい、もっと自分の能力を高めたい、あるいは自由で楽しい人生を送りたい、と考えているなら参考になるはずです。

20代で身につけるべき3つのこと

私が20代のうちに身につけておくべきだと考える内容は次の3つです。

・学習習慣(新しい能力を身につけるため)
・パソコンスキル(ソフトウェアやネット検索スキル)
・度胸

順番に解説していきましょう。

 

学習習慣

自分の興味のあること、仕事に関すること、それらを学習できる習慣を身につけておきましょう。これは、今後の時代に本当に必須の習慣です。

とくに、学歴のない人ほど、この学習習慣を身につけておかなければなりません。学習習慣が身についている人は、まだ学歴の差を埋めることが可能になりますが、学習習慣のない人は学歴の差を埋めることはできません。一生、同じところで足踏みすることになってしまうのです。

学習習慣を身につける最大の理由は、新しい能力を身につけられるようにするためです。

以前、べつの記事にも書きましたが、日本のサラリーマンの大半は、学校卒業時の能力で一生やっていけると錯覚しています。新しい能力を身につけようと努力している人が、本当に少ないのです。

それは学歴のない人だけでなく、学歴のある人でも同じです。一度社会に出ると、自分が望まない限り勉強する必要がありません。ただ、会社で仕事だけをやっていればいいと考えている人ばかりなのです。

現時点においても、その傾向は根強く残っています。終身雇用・年功序列が崩壊しているにも関わらず、依然としてその影響が残り続けているからでしょう。

しかし、これはある意味チャンスともいえます。自ら進んで学習する人が少ないのですから、学習して新しい能力を身につけられる人は、抜きん出ることができるようになります。

 

ここで、学習するためのコツを書いておきましょう。

① 文字や言葉を正しく理解できるようにしておく
② インプットだけでなくアウトプットを重視する(IN:OUT=5:5が理想)
学歴の無い人は、まず①ができるようになりましょう。たくさんの本を読んで、色々な言葉の意味を覚えていくのです。それが文字だけでなく、会話でも相手の意図を理解するための手助けになります。
学習というのは、まず情報を正しく理解することから始まります。それができないと、何をやっても上手くいきません。
そして次に、知識を身につけたら実践してみることです。実践とはアウトプットです。ほとんどの人は、知識をインプットしてもアウトプットをしていません。だから、知識があっても実践することができないのです。
手に入れた知識を、自分で試してみると、実際には間違っていることが結構あることに気づくでしょう。そうした気づきを繰り返すことで、正しい情報を選定するための眼力が身につくのです。
手に入れた知識を実行に移せることが、本当の意味で、その人の実力なのです。

パソコンスキル

今の時代、これからの時代においても、パソコンを使いこなせることは絶対に必要な条件です。最近の若い人たちを見ていると、スマホの扱いには長けていても、パソコンスキルが低いということが少なくありません。

パソコンが使いこなせるだけで、私たちは相当な労力と時間を節約することができるのです。当然、あなたが仕事や起業をしたとき、成功する確率は上がるでしょう。これを使わない手はありません。

 

では、具体的にどんなパソコンスキルを身につければいいのでしょうか?
以下に、3つほどあげてみます。

・ブラインドタッチ(入力スキル)
・Word/Excel/PowePointなど基本的なソフトを使いこなす
・ネット検索スキル(Google検索)

これらは、パソコンを使いこなすうえで、最低限必要になるスキルです。プログラミングスキルなど、あればいいにこしたことはありませんが、まずはこれらの基本スキルがないと始まりません。

ブラインドタッチは早めに身につけておきましょう。これができるだけで、入力時間の短縮ができ、視点の移動が減って眼精疲労が大幅に軽減されます。長時間の事務仕事には欠かせないスキルです。

ワード・エクセル・パワーポイントの基本オフィスソフトが使えることも、今の社会人必須のスキルです。なぜなら、ほとんどの会社で使っているからです。この3つのソフトの扱いに長けているだけで、業務時間は大幅に短縮されます。

相手に説明するための資料作成でも、今の世の中では、ほとんどこれらのソフトが使われています。あえていえば、ワードは除外しても構いませんが、エクセルとパワポは絶対に必要になります。

あと、ネット検索スキルは高めておいた方がいいでしょう。ネット検索のスキルが高いと、自分の欲しい情報に短時間でアクセスできるようになります。また、仕事でわからないことがあっても、調べることができるのです。これは、あなたを短期間で成長させることを可能にします。

度胸

今の世の中、度胸というものがあまり重要視されていません。恐らく、この記事を読んでいるあなたも「度胸はつけたほうがいい」と言われたことはないでしょう。

ところが、この度胸というものは、自分が主体的に人生を送るうえで絶対に必要な能力なのです。

人生というのは、自ら行動しないことには変えていくことはできません。そして、行動するには度胸が必要なのです。行動ができない人は、失敗のリスクや責任を回避することばかり考えています。考えれば考えるほど、不安ばかりが増幅してますます行動できなくなるのです。

つまるところ、度胸がないと、人は自由に行動することができないのです。自分の判断に自信がない人などは、しばしば周囲の判断をアテにしようとします。周囲と同じ無難な判断をすることで安心するのです。そういう人は、周囲に頼れる人がいないと、自分一人では何も行動しようとしません。

しかし、度胸のある人は違います。失敗して痛手を被ろうが、責任がともなおうが、そんなことを承知の上で実行に移すことができます。もちろん、時には痛い目をみることもありますが、彼らが怯むことはありません。そうして突き進んでいくうち、判断力やリスク回避の能力が高まり、最終的に大きな成功や成果を手にすることができるようになるのです。

◆起業の世界で度胸が必要は常識

サラリーマン社会では、「度胸が重要だ」ということはほとんど聞かれません。ところが、起業の世界になると、どの経営者も「最期は度胸だ」と口にします。表現の違いはあれど、言っていることはみんな一緒なのです。

なぜなら、誰もやったことがないことに一歩踏み出すには、大きな不安がともなうからです。成功する確証などありません。失敗したときのリスクすら未知数です。そうした不安を押しのけて、行動するには最期は度胸の有無がモノをいいます。

サラリーマンだと、初めての転職や他業界への転職では度胸が必要になるでしょう。「自分は本当にやっていけるのか?」「次の職場が嫌な職場だったらどうしよう・・・」このような不安を乗り越えて転職をするのは、多少なりとも度胸がないとできないのです。

◆度胸をつけるには何をすればいいのか

では、度胸をつけるには一体どうすればいいのでしょうか?

それは自分の考えと責任で思い切って行動してみることです。これ以外に度胸をつける方法はありません。重要なことは、人に言われて行動するのではなく、あくまで自分自身の考えと責任で行動することです。

自分の考えで行動すると、自分が痛手を被っても誰の責任にもできません。最初のうちは、多少苦しいかもしれませんが、そのうち失敗の痛みにも慣れてきます。むしろ自分の責任でやるのだから、他人にどうこう言われる筋合いはないと思えるようになるのです。

◆自由を手に入れるために

そのとき、あなたは自由を手にすることができるでしょう。

100%の自由ではありませんが、他の人に比べれば、かなり自由の範囲は広がっているはずです。周囲を気にして自由な発言や行動ができない人からすれば、あなたは間違いなく自由人とみなされます。

人が主体的に生きるためには、精神的な自由が必要です。
その自由を手に入れるためには、度胸が必要なのです。

度胸のない人は、一生誰かの影響下で生活していくことになります。そんな人生は果たして楽しい人生だと言えるのでしょうか? 少なくとも、私はこれからの若い人たちにそんな生き方をして欲しいとは思いません。

今の日本の中高年世代を見ればよくわかるでしょう。いくつになっても、上司や周囲の顔色を気にして、大したこともないことでいちいち慌てています。あんな年寄りになりたいという若い人はいないはずです。彼らは、若いころに度胸をつけていないから、あのようなことになっているのです。

最期に、今の若い人たちがわかりやすいよう、鬼滅の刃のセリフを引用してみます。

富岡義勇「生殺与奪の権を他人に握らせるな!

度胸のない人は、生殺与奪の権を常に他人に握られることになります。他人に自分の人生をどうこうされたくないなら、度胸をつけるより他ありません。これからの若い人たちには、度胸をつけて自由で楽しい人生を歩んで欲しいと思います。

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