学歴は本当に必要なのか?

学歴は必要か?、それとも必要ないのか?

この問いは、私が若いころからずっと議論されてきました。先日、私がYoutubeを見ていると、なぜかオススメの動画にそれらしい動画が入っていました。

ちょうど暇だったので、学歴についての動画をいくつか見てみました。学歴は絶対にあった方がいいという人、学歴はないよりあった方がいいという人、それぞれの意見がありました。

今回は、それらの意見も取り入れながら、学歴に対する私自身の考えを述べてみようと思います。

学歴はないよりあったほうがいいが・・・

私の率直な意見としては、「学歴はないよりあったほうがいい」と思います。

今の日本の社会システムを考えたとき、学歴があった方が断然有利だからです。初任給も違いますし、選べる仕事も高卒の人より幅広く選べます。

私も学歴がありませんから、ここまでの人生、ハッキリ言ってハードモードでした。

しかし、現実にはお金がなかったり、家庭環境が悪かったり、その他、様々な理由で大学に行けない人たちは大勢います。

「学歴は絶対あった方がいい」とか、「大学にいけないのは努力が足りない」と断言する人たちは、この辺りの想像力が欠けてると思います。

世の中の人たちは、みんながみんな自分と同じ環境で育つわけではありません。恵まれた環境で生まれ育つ人もいれば、劣悪な環境で生活しなければならない人もいるのです。

中には、「学歴がないと人生が終わる」みたいな極端なことを言う人もいます。

そんなことを言っていたら、私のような無学歴者たちはどうするのでしょうか? ただ学歴がないというだけで、何もかも諦めないといけないのでしょうか? 冗談じゃないという話です。

人生を決めるのはなにも学歴だけではありません。その他、たくさんの要素が絡み合って自分の運命を決定しています。学歴がなければ、それなりのやり方というものがあるのです。

日本企業のおかしな慣習

日本の会社組織には、奇妙ともいえる慣習があります。学歴が必要だなんだという割には、その効果が最大に発揮されるのは新卒採用時だけなのです。

たとえば、高卒で30歳まで働いて、そこから大学に入った人がいるとしましょう。30歳から4年という時間を費やして卒業したとしても、なぜか日本のほとんどの会社では評価されません。

ですから、日本の社会で学歴のメリットを得るためには、最低でも20歳前後で大学に入る必要があります。そのタイミングを逃してしまうと、もうチャンスがないのです。まったくもって意味不明なのですが、これが多くの日本企業の実体です。

恐らくは、終身雇用の考え方が根強いため、新卒からの長期雇用前提で物事を考えているのでしょう。そんな状態ですから、日本における学歴は新卒以外あまり意味がないといえます。

大学で得られるもの

先に説明したような奇妙な慣習のせいで、一度大学に行けなかった人たちは学歴獲得のチャンスを失います。

かといって、それで人生が終わるわけではありません。学歴がなければ、ないなりに頑張って生きなければならないのです。

ただ、大学に行ってない人でも、大学に行っている人との差は知っておく必要があります。ここを知っておけば、学歴の差を埋めることが可能になるからです。

 

一般的に、大学に行っている人と行ってない人との差には、以下のようなものがあります。

 卒業資格(修士・博士など)
 一定水準の語彙力・理解力(言語能力)
 文章作成能力

この中で、大学に行ってない人が身につけるべきは、二番目の言語能力三番目の文書作成能力です。

 

一番上の卒業資格は諦めるしかありません。先に述べたように、日本の社会では、新卒時以外の卒業資格にあまり意味がないからです。

しかし、二番目と三番目については、大学に行かなくても独学で十分身につけることができます。

この部分をしっかり鍛えていれば、学歴がなくても差を埋めることが可能になります。

学歴がない人たちの勝算

本ブログで何度も言ってきたように、学歴がない人は、まず言語能力を高める必要があります。最初はとにかく読書をして、必要最低限の語彙力と理解力を身につけましょう。

これが物事を正しく理解するため、最初のステップです。物事を正しく理解できないことには、どんな良い情報も使いこなすことができません。だからこそ、必要な語彙力や理解力を身につけておく必要があるのです。

次に必要なのが、文章作成能力です。大学に行った人たちは、定期的にレポートの提出を求められます。そこで、必要最低限の文書作成能力が身につくのです。文書作成能力は、訓練次第で誰にでも高めることができる能力です。

SNSやYoutubeなどで、自由な表現が可能となっている今の時代、言葉で自分を表現できることは最大の武器になります。

その人にどんなに優れた能力があったとしても、結局のところ、それを表現できなければ誰にも伝わりません。伝えることができなければ、日の目を見ることもないのです。

逆に、SNSなどで露出を増やし、自分を自由に表現できる人には大きなチャンスが訪れます。芸能人と同じで、どんな人でも露出を増やせばそれなりにファンは付くものです。

ただし、ファンを増やすには多くの人にわかりやすい表現をしなければなりません。ここで、鍛えた言語能力がモノをいうのです。

もし、アドリブで話すことが苦手なら原稿を作って読み上げればいいのです。実際、目線を見ていると、それをやっているYoutuberはかなりの割合でいると思います。

それなら、誰にでもできるはずです。あとは数さえこなせば、誰だってそれなりのレベルには到達できるでしょう。

不特定多数の前に露出することを避けたい人でも、言語能力や文章作成能力を高めておいて損はありません。

露出が嫌なら、ブログもありますし、電子書籍を出版するという手もあります。サラリーマンを続けるにしても、報告書などのレポート作成は必要ですし、転職するときには職務経歴書も書かなければなりません。

私たち人間は、コミュニケーションの大半を言葉や文字に依存していますから、言語能力を高めることは極めて重要なことなのです。学歴のない人たちの勝算は、言語能力次第といっても過言ではないでしょう。

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