ネット炎上しやすい人たちの特徴

ここ最近、ネットで炎上する人が後を絶たないようです。

炎上とは、ある人の言動や行動に、批判や誹謗中傷が大量に投稿されることをいいます。多くの人たちが、その人の言動や行動に「それはおかしい!」という意思表示をしているのです。

こうしたネット炎上はなぜ起こるのでしょうか?
炎上された本人の問題は一体何なのでしょうか?

今回は、ネットで炎上しやすい人の特徴、炎上で大損害を被る理由などについて考えてみます。

ネット炎上しやすい人の特徴

まず、ネットで炎上しやすい人の特徴をいくつかあげてみましょう。

 倫理観や道徳観が低い
 大げさな表現を多用している
 言ってる内容に矛盾がある
 自分の損得ばかり考えている
 嘘、偽りが多い
 言動や行動がコロコロ変わる
 必要以上に自分を大きく見せようとする
 綺麗事ばかり口にしている
 自分のことが見えていない
 心が狭い

近頃、SNSで炎上する人たちには、上記のような特徴が見られます。

 

改めてこれらの内容を見てみると、詐欺師の特徴とかなり被っていることがわかります。

ネットの世界では、いくらでも自分を偽ることができるので、表面だけ繕っておけば大勢の人を錯覚させることができます。同時にSNSをうまく使えば、フォロワーを獲得するのも、以前とは比べものにならないほど短期間で、簡単にできるようになりました。

しかしながら、短期間で大量のフォロワーを増やせるということは、裏を返せば、短期間で悪評も広まるということです。つまり、信用を得るのも失うのも早いのがネット社会の特徴ということになります。

ネットで炎上する人たちは、上記のような特徴があるために、自分の本心を長期間に渡って隠しきれず、次第にボロが出てきます。「この人の言ってることは何かおかしい」そのように感じる人が増えてくるのです。

昨今、日本人の価値観も利益優先に偏ってきていますが、まだ海外よりはマシだと感じます。

大多数の日本人は、金さえ稼げば何でも許されるという考えはしません。お金も大事ですが、それより大事なものがあるという部分が残っているのです。ここが重要なポイントです。

そのため、道徳的に問題があること、理不尽なこと、人を貶めるようなことについては、多くの人が嫌悪感をおぼえます。

小さな炎上も繰り返せばいづれ大炎上になる

炎上したとき、本人たちは炎上の原因が嫉妬やアンチの工作だと分析することがよくあります。ですが、私は彼らの分析は的外れだと思っています。

人道に反することは大炎上して当然なのです。たまにおかしなことで炎上することはあっても、そうした炎上はだいたいプチ炎上で終わります。炎上の性質が違うのです。

にも関わらず、本人たちは問題の本質を理解しようとしません。本質を理解してない人は、同じ失敗を再び繰り返すことになります。

炎上を何度も繰り返す人は、いづれ必ず大損害を被るときが来ます。

下手な鉄砲も数打ちゃ当たるで、いづれ大当たりを引くのは確率論からしても当然の話なのです。そういう意味では、小さな炎上でも軽く見てはいけないのです。

炎上して大損害を被る人の特徴

ここで、炎上して大損害を被る人の特徴についても考えてみましょう。

 世間知らず
 他人の気持ちがわからない
 自分は正しいと思っている
基本的に炎上して大損害を被る人たちは、自分のしたことを悪いと思っていません。そのため、対処を間違え、ますます火に油を注ぐ結果となってしまうのです。
その根本的な原因は、一言で表現するなら世間知らずです。
彼らの多くは、狭い範囲の人間関係に閉じこもっているため、自分のコミュニティ以外の人たちのことが理解できません。そのため、こういうことをすれば、外部の人たちがどのような反応をするのか想像がつかないのです。
限定された範囲の人たちとだけつき合っていると、人はどうしても外部に対して想像力が働かなくなります。
新卒で大企業に入って、長年勤め続けた人なども似たような傾向があります。自分の会社以外に目を向けたことがないので、中小零細企業で働く人たちの感覚が理解できないのです。
もし炎上してしまった場合は、一般人の感覚を理解したうえで、適切な対処をとらなければなりません。
しかし、世間知らずな人たちは一般人の感覚がわからないので、対処法を間違えることになります。そして、損失がますます拡大していくのです。

炎上して消える人は芯のない人

ネットの世界では、大炎上してそのまま消えていく人がいます。こういう人たちは、人間としての芯がありません。

芯がある人というのは、言動や行動に一貫性があります
逆に、芯のない人は、言動や行動がコロコロと変わるのです

サラリーマンをしていても、自分の意見を上司の意見に合わせてコロコロ変える人がいます。芯がないというのは、こういう人のことをいいます。しっかりと自分の意思や考え方がないから、他人の意見に追従してしまうのです。

最近、ネットの世界でよくみられるのが、本や論文の内容を引用して話している人たちです。

芯のない人が、本や論文の内容をむやみに引用していると、以前に引用した内容と現在引用している内容に矛盾が生じても気づくことができません。

その結果、「この人は主張がコロコロ変わるな」と相手に思われてしまうのです。ところが、本人はそう思われていることがわからないのです。

他人の知識を表面的に引用している人たちは、しばしばこの落とし穴にハマってしまいます。

そして、炎上したとき、いくら取り繕っても矛盾が矛盾を呼ぶことになってしまい、ますます信用を落としていきます。自分の言っていること、していることが見えていないのです。だから、芯のない人は復活することが難しくなっていきます。

翻って、芯のある人はどうでしょうか。彼らは、自分の意思を基準にして物事を考えます。自分が基準だからこそ、他人の知識に振り回されることがなく、態度が一貫しているのです。

そういう人は、周囲からの信用を得ることができます。一度堕ちても、最終的に復活できる人は、そうした芯のある人だけなのです。